ngyuki/db-migrate

Simple migration tool

v0.2.0 2018-01-15 09:35 UTC

This package is auto-updated.

Last update: 2024-12-25 14:55:59 UTC


README

Build Status Coverage Status Latest Stable Version Latest Unstable Version License

使い方

インストール

composer でインストールします。

$ composer require ngyuki/db-migrate

設定ファイル

sql/db-migrate.config.php に設定ファイルを作ります。

<?php
$pdo = new \PDO('mysql:dbname=test;host=localhost;charset=utf8', 'user', 'pass');

return array(
    // PDO のインスタンス
    'pdo' => $pdo,
    // マイグレーションスクリプトを配置するディレクトリ(設定ファイルからの相対)
    'directory' => 'migrate',
);

マイグレーションスクリプト

マイグレーションスクリプトを作成します。

$ vim sql/migrate/20140827-01.sql

スクリプトは SQL で記述します。

create table tt (
  id int not null primary key
);

実行

migrate サブコマンドでマイグレーションを実行します。

$ vendor/bin/db-migrate migrate -v
up: 20140827-01.sql
        create table tt (
          id int not null primary key
        );

status サブコマンドでマイグレーションのステータスを表示します。先頭の * とマークされたスクリプトが適用済です。未適用ならマークは表示されません。

$ vendor/bin/db-migrate status
[*] 20140827-01.sql
[*] 20140827-02.sql
[ ] 20140828-01.sql

コマンド

db-migrate status

マイグレーションのステータスを表示します。適用済のバージョンは * でマークされます。

$ vendor/bin/db-migrate status
[*] 20140827-01.sql
[*] 20140827-02.sql
[ ] 20140828-01.sql

ファイルが失われている適用済バージョンは missing が表示されます。

$ vendor/bin/db-migrate status
[*] 20140827-01.sql
[*] 20140827-02.sql (missing)
[ ] 20140828-01.sql

すべてのバージョンが適用済で、ファイルが失われてもいなければ終了コードは 0 になります。

$ vendor/bin/db-migrate status ; echo -e "\nexit code: $?"
[*] 20140827-01.sql
[*] 20140827-02.sql
[*] 20140828-01.sql

exit code: 0

未適用のバージョンがあるか、あるいは適用済でも失われたファイルがある場合は終了コードは 1 になります。

$ vendor/bin/db-migrate status ; echo -e "\nexit code: $?"
[*] 20140827-01.sql
[*] 20140827-02.sql (missing)
[ ] 20140828-01.sql

exit code: 1

db-migrate migrate

マイグレーションを実行します。

$ vendor/bin/db-migrate migrate
up: 20140828-01.sql
up: 20140829-01.sql
up: 20140829-02.sql
up: 20140830-01.php
up: 20140830-02.sql

-n オプションを付けると実際には実行しません (dry run)。

-v オプションを付けると実行した SQL が一緒に表示されます。

ファイルが失われている適用済バージョンは down されます。

$ vendor/bin/db-migrate status
[*] 20140828-01.sql
[*] 20140829-01.sql (missing)
[ ] 20140829-02.sql

$ vendor/bin/db-migrate migrate
down: 20140829-01.sql
up: 20140829-02.sql

マイグレーションのファイル名を指定すると、指定したバージョンまでマイグレーションが実行されます。

$ vendor/bin/db-migrate migrate 20140829-01.sql
up: 20140828-01.sql
up: 20140829-01.sql

指定したファイルとは文字列として比較されるため、存在しないファイル名を指定することもできます。

$ vendor/bin/db-migrate migrate 20140830
up: 20140828-01.sql
up: 20140829-01.sql
up: 20140829-02.sql

バージョンは戻すこともできます。

$ vendor/bin/db-migrate migrate 20140829
down: 20140829-02.sql
down: 20140829-01.sql

例えば 0 を指定すればすべてのバージョンが戻されます。

$ vendor/bin/db-migrate migrate 0
down: 20140829-02.sql
down: 20140829-01.sql
down: 20140828-01.sql

db-migrate up

未適用のバージョンを1つだけマイグレーションします。

$ vendor/bin/db-migrate up
up: 20140829-02.sql

引数として --all を付けるとすべての未適用のバージョンがマイグレーションされます。

$ vendor/bin/db-migrate up --all
up: 20140829-02.sql
up: 20140830-01.php
up: 20140830-02.sql

db-migrate down

適用済のバージョンを1つだけロールバックします。

$ vendor/bin/db-migrate status
[*] 20140828-01.sql
[*] 20140829-01.sql
[*] 20140829-02.sql
[ ] 20140830-01.php
[ ] 20140830-02.sql

$ vendor/bin/db-migrate down
down: 20140829-02.sql

引数として --all を付けるとすべての適用済のバージョンがロールバックされます。

$ vendor/bin/db-migrate status
[*] 20140828-01.sql
[*] 20140829-01.sql
[*] 20140829-02.sql
[ ] 20140830-01.php
[ ] 20140830-02.sql

$ vendor/bin/db-migrate down --all
down: 20140829-02.sql
down: 20140829-01.sql
down: 20140828-01.sql

引数として --missing を付けるとマイグレーションファイルが失われているバージョンのみロールバックされます。

$ vendor/bin/db-migrate status
[*] 20140828-01.sql
[*] 20140829-01.sql (missing)
[*] 20140829-02.sql (missing)
[ ] 20140830-01.php
[ ] 20140830-02.sql

$ vendor/bin/db-migrate down --missing
down: 20140829-02.sql
down: 20140829-01.sql

db-migrate redo

down -> up を連続して実行します。

$ vendor/bin/db-migrate redo
down: 20140829-02.sql
up: 20140829-02.sql

db-migrate mark

マイグレーションが適用済であるとマークします。引数としてスクリプトのファイル名を指定します。

$ vendor/bin/db-migrate mark 20140828-01.sql
mark: 20140828-01.sql

なんらかの原因でマイグレーションが失敗したときに、手作業でマイグレーションを行った後に失敗したスクリプトを適用済であるとマークするために使用できます。

引数として --all を付けるとすべてのスクリプトが適用済であるとマークされます。

$ vendor/bin/db-migrate mark --all
mark: 20140828-01.sql
mark: 20140829-01.sql
mark: 20140829-02.sql
mark: 20140830-01.php
mark: 20140830-02.sql

db-migrate unmark

マイグレーションが未適用であるとマークします。引数としてスクリプトのファイル名を指定します。

$ vendor/bin/db-migrate unmark 20140828-01.sql
unmark: 20140828-01.sql

引数として --all を付けるとすべてのスクリプトが未適用であるとマークされます。

$ vendor/bin/db-migrate unmark --all
unmark: 20140828-01.sql
unmark: 20140829-01.sql
unmark: 20140829-02.sql
unmark: 20140830-01.php
unmark: 20140830-02.sql

db-migrate exec

指定されたディレクトリのスクリプトを単純に実行します。ディレクトリはカレントディレクトリからの相対パス、または絶対パスで指定してください。

$ vendor/bin/db-migrate exec sql/routine/
exec: 001-view.php.sql

ビューなどは、マイグレーションでバージョン管理するよりも毎回作りなおしたほうが簡単です。このコマンドはそのようなスクリプトを実行するために利用できます。

db-migrate clear

データベースを作り直します。

$ vendor/bin/db-migrate clear
clear database

データベースの中のすべてのテーブルなどが削除されます。マイグレーションが中途半端に失敗して如何ともし難い状況に陥ったときの最終手段として使用してください。

なお、確認用プロンプトとかは表示されないので、十分注意してください。

マイグレーションスクリプト

マイグレーションスクリプトは次のいずれかの形式で作成できます。形式は拡張子で判断されます。

  • SQL
    • 拡張子 .sql
  • PHP
    • 拡張子 .php

いずれの形式でも実行時のカレントディレクトリは設定ファイルのあるディレクトリです。LOAD DATA LOCAL INFILE などで他のファイルを参照する場合、設定ファイルのあるディレクトリからの相対パスで記述する必要があります。

SQL

次のような形式で記述します。

create table tt (
  id int not null primary key
);

/* {{ down }}

drop table if exists tt;

/**/

{{ down }} が含まれている行でマイグレーションの UP と DOWN を区切ります。この例では DOWM 全体がコメントになるように記述していますが、次のように記述しても同じです。

create table tt (
  id int not null primary key
);

{{ down }}

drop table if exists tt;

SQL はセミコロンでコマンドが区切られているものとして解釈します。ブロックコメント /* ... */ の中のセミコロンは無視しますが、シングルラインコメント -- ... や文字列リテラルにセミコロンを記述すると誤解釈します。また、ストアドプロシージャなどの内部のセミコロンでも誤解釈します。

PHP

Experimental

仕様がぶれっぶれなので使わないでください。

設定ファイル

設定ファイルはカレントディレクトリから次の順で探索され、最初に見つかったものが使用されます。

  • sql/db-migrate.config.php
  • sql/db-migrate.config.php.dist
  • db-migrate.config.php
  • db-migrate.config.php.dist

オプション -c で設定ファイルを指定することもできます。

$ vendor/bin/db-migrate migrate -c sql/config.php

オプション -c で指定されたパスがディレクトリの場合、そのディレクトリから次の順で設定ファイルが探索されます。

  • db-migrate.config.php
  • db-migrate.config.php.dist

アンドキュメンテッド

  • Configure
    • Configure::register で設定ファイルの内容を返すクロージャーを仕込めば設定ファイルレスにできる
    • composer autoload-dev.files から実行するスクリプトで Configure::register する想定