ngyuki/dbdatool

Database diff/apply tool.

v0.0.6 2022-06-16 08:06 UTC

This package is auto-updated.

Last update: 2024-11-15 13:37:27 UTC


README

Build Status Latest Stable Version Latest Unstable Version License

database diff/apply tool.

稼働集のデータベースからスキーマ定義ファイルをダンプし、その定義と別のデータベースを比較して差分を ALTER TABLE などの SQL の形で表示したり、差分をデータベースへ適用したりするマイグレーションツールです。

dbdatool dump > schema.json でデータベースからスキーマ定義ファイルを出力します。dbdatool apply schema.jsonschema.json に書かれたスキーマ定義とデータベースを比較して差分を ALTER TABLE などで適用します。

Demo

Install

You can download phar file, see https://github.com/ngyuki/dbdatool/releases

簡単な使い方

config.php にデータベース接続情報を記述します。

<?php
return [
    'dsn' => 'mysql:host=localhost;port=3306;dbname=test;charset=utf8',
    'username' => 'oreore',
    'password' => 'himitu',
];

composer.json にコンフィグのパスを追記します。

{
    "extra": {
        "dbdatool-config": ["config.php"]
    }
}

データベースからスキーマ定義ファイルを出力します。

php dbdatool.phar dump > schema.json

スキーマ定義ファイルとデータベースを比較して差分を表示します。

php dbdatool.phar diff schema.json

差分をデータベースに適用します。

php dbdatool.phar apply schema.json

dbdatool dump

動いているデータベースからスキーマ定義ファイルをダンプします。

Usage:
  dump [options] [--] [<source>]

Arguments:
  source                               Connection information or schema file [default: "@"]

Options:
  -c, --config[=CONFIG]                Config filename.
      --ignore-tables[=IGNORE-TABLES]  Ignore table regex patterns. (multiple values allowed)
  -o, --output=OUTPUT                  Output filename
  ...snip...

source にはダンプ元のデータソースを指定します。省略すれば @ で、これはコンフィグで指定されたデータベースです。

dbdatool diff

2 つのデータソースを比較して、差分を ALTER TABLE などの SQL で表示します。

Usage:
  diff [options] [--] <source> [<target>]

Arguments:
  source                               Connection information or schema file
  target                               Connection information or schema file [default: "@"]

Options:
  -c, --config[=CONFIG]                Config filename.
      --ignore-tables[=IGNORE-TABLES]  Ignore table regex patterns. (multiple values allowed)
  ...snip...

target を source に一致させるための差分が表示されます。例えば target のみにテーブルが存在すれば DROP TABLE されます(直感の逆になっているかも)。

target は省略可能です。省略すれば @ で、これはコンフィグで指定されたデータベースです。つまりデータソースをひとつだけ指定した場合は「コンフィグのデータベースを、指定したデータソースのスキーマ定義に一致させるための DDL」が表示されます。

dbdatool apply

2 つのデータソースを比較して、差分を実際にデータベースへ適用します。

Usage:
  apply [options] [--] <source> [<target>]

Arguments:
  source                               Connection information or schema file for source
  target                               Connection information for target database [default: "@"]

Options:
  -c, --config[=CONFIG]                Config filename.
      --ignore-tables[=IGNORE-TABLES]  Ignore table regex patterns. (multiple values allowed)
  ...snip...

source の定義を target に差分で反映させます。

target は省略可能です。省略すれば @ で、これはコンフィグで指定されたデータベースです。つまりデータソースをひとつだけ指定した場合は「指定したデータソースのスキーマ定義を、コンフィグのデータベース反映」します。

コンフィグファイルの指定

コンフィグファイルは -c|--config オプションで指定するか、オプションで指定しない場合は変わりに composer.json で次のように指定できます。

{
    "extra": {
        "dbdatool-config": [
            "dbdatool.php",
            "dbdatool.php.dist"
        ]
    }
}

この場合 dbdatool.php があればそれを、なければ dbdmtool.php.dist が使用されます。

データソースの指定

コマンドで指定するデータソース(データベースやスキーマ定義ファイル)は、下記のいずれかの形式で指定できます。

# コンフィグファイルで指定されたデータベース接続
@

# 他のファイルで定義されたデータベース接続
staging.php

# 空のデータソース
!

# DSN(ユーザー名とパスワードはコロン(:)で区切って DSN の後に指定)
mysql:host=192.0.2.123;port=3306;dbname=test;charset=utf8:user:password

# スキーマ定義ファイルのファイル名
schema.json

例えば次のように指定します。

# スキーマ定義ファイルの内容を、DSN 指定されたデータベースに反映
php dbdatool.phar apply schema.json mysql:host=192.0.2.123;port=3306;dbname=test;charset=utf8:user:password

# 空のデータソースを、コンフィグのデータベースに反映
# (すべてのテーブルが削除される)
php dbdatool.phar apply '!' @

# 別のコンフィグファイルのデータベースのスキーマ定義を、コンフィグのデータベースに反映
php dbdatool.phar apply staging.php @

一部のコマンドでは指定できるデータソースに制限があります。例えば apply コマンドの2番目のデータソース(target)には実際のデータベース接続を伴うデータソースを指定する必要があるため、スキーマ定義ファイルや空のデータソースを指定することはできません。

よくある使い方

データベースのスキーマは生の SQL の CREATE TABLE などの DDL で管理しており init.sql にテーブル・インデックス・外部キー制約を作るための SQL が保存されています。

config.php は次のように環境変数を元にデータベース接続情報を返します。

<?php
$host = getenv('MYSQL_HOST');
$port = getenv('MYSQL_PORT');
$dbname = getenv('MYSQL_DATABASE');
$username = getenv('MYSQL_USER');
$password = getenv('MYSQL_PASSWORD');

return [
    'dsn' => "mysql:host=$host;port=$port;dbname=$dbname;charset=utf8",
    'username' => $username,
    'password' => $password,
];

composer.json でコンフィグのファイルパスを指定します。

{
    "extra": {
        "dbdatool-config": ["config.php"]
    }
}

開発中にスキーマ定義に変更があるときは最初に init.sql を修正します。

vim init.sql

init.sql を適当なデータベースにインポートします。

mysql test -v < init.sql

スキーマ定義ファイルをダンプします。

MYSQL_DATABASE=test php dbdatool.phar dump > schema.json

実際のデータベースとの差分を確認して適用します。

php dbdatool.phar diff schema.json
php dbdatool.phar apply schema.json

Git リポジトリに追加・コミット・プッシュします。

git add init.sql schema.json
git commit -m 'Fix database schema'
git push

他の開発者は git pull の後にスキーマ定義の変更を適用できます。

git pull -r
php dbdatool.phar diff schema.json
php dbdatool.phar apply schema.json

制限

スキーマ定義の比較は非常に雑に行っています。

例えば MySQL では booleantinyint のエイリアスですが、スキーマ定義に boolean と記述すると実際のデータベースとの比較で tinyint とは異なるため差分が検出されます。boolean の差分を適用したとしても実際のデータベースでは tinyint なので、スキーマ定義に boolean が書かれていると何度 apply しても差分が出続けます。

このような自体を避けるためにスキーマ定義ファイルは手書きせず dump で稼働中のデータベースから出力することをオススメします。

類似のツール